2010.04.25 Sunday
歩み寄り
右ハンドルとはいえ、そこはやはり外車。操作性の違いは国産オンリーだった人間には慣れが必要だ。
ここ数ヶ月間でベンツやカイエンを運転する機会があったのは幸いだった。
おかげで右左折時にワイパーを動かすお約束は免れている。
しかし対向車に右折を譲るのにパッシングしようとして、ワイパーが動いたときは恥ずかしかったさ。
まだ熟練度が低いですな。
でもこれに慣れると今度は国産に乗ったときに間違えるってことだよな。
それもどうかと思うな。
最初の3日間ぐらいは苦労した。
ライト付けるにしろ、ミラーたたむにしろ、使い勝手がスバル車と全然違うからね。
ここ1週間でやっと自然に手が伸びるようになった。
ただ不便に感じるのは鍵が普通のリモコンキーなこと。
これが当然の姿といえばそうなのだが、レガシィとインプ立て続けにキーレスアクセス&プッシュスタートだったから、
最初の数日はドアノブのスイッチをつい探してしまったりしてた。
特に雨の日はあると便利。
エンジンかけるときもスイッチ押すだけだから、鍵穴を探る必要がない。
使ってた頃はこんなのなくてもいいのにとか思ってたが、いざ無くなるといかに便利だったかを痛感。
便利なものに慣れてしまうっていうのは恐ろしい。
人間の方はクルマに慣れてきている。
ところが不思議なことにクルマの方も人間になれてきてる気がする。
何のことかというとDSGだ。
納車2日ぐらいはとにかく発進時にギクシャクして扱いづらかったが、今はバック時以外ほとんど感じない。
慣れてきたということじゃない。
実際にギクシャクすることがかなり少なくなってきたのだ。
クルマの変化にうといカミサンですら実感してるので間違いないだろう。
思い当たるフシはコンピューターの学習。
納車前の整備でバッテリーが新品に交換されている。
なおかつナビの移植もあったから、長時間バッテリーが外されていたはずだ。
それによってコンピューターがリセットされて、DSGの制御が初期状態になってしまった。
それが走行を重ねるごとに学習されて正常に戻ったんじゃないかと。
もし今までの知識がGTIにも通用するなら、この可能性は高い。
今の状態なら運転してて不快感はない。
確かにDSGは発進時のアクセルワークに気を使う。
普通のATのように無造作に踏み込むとショックは大きい。
しかし考えてみよう。
3ペダルのMTだったらクラッチをつなぐ時のアクセルの踏み込み量はアイドリング+α。
そこから完全にクラッチがつながってから、もしくはその直前ぐらいで本格的に踏み込むというのが通常のペダルワークだ。
この操作をクラッチ抜きで実践すれば、DSGも普通に発進する。
要するに3ペダルの理屈を体で覚えてる人なら、すぐに対応できるレベルなのだ。
日本やアメリカではDSGの発進に不満を訴える人も多いらしい。
トルコンATが主流の国では無理もない。
一方欧州はMTが主流。
その地ではDSGの発進に違和感は感じないのだろう。
どっちが優れてるかではない。
クルマに対する考え方や環境の違いが現れてるように思う。
ここ数日でDSGで気づいたことがもう一つ。
マニュアルモードでシフトダウンした際に、まれに回転が合わないことがあるのか、
一瞬加速してしまうときがある。
ちょっとビビッたが、考えてみればオレのヒール&トウなんてこんなの日常茶飯事だったよな。
DSGよ、お前でも失敗するときがあるのか。
ちょっと可愛げが出てきたじゃんか。
正直ダウンの回転合わせはBPのブリッピングコントロールの方が正確だったかな。
ショック皆無のシフトダウンはビューティフルの一言であった。
シフトダウンのスピードそのものはDSGの方が速いんだけどね。
インプと別れて2週間。
早くも左足はクラッチを恋しがり、右足はブレーキング時にアクセルを煽りたい衝動に駆られている。
DSGといえども、やはり操る楽しさは3べダルにかなわないかな。
でも2ペダルでは一番楽しめるのは確か。
3ペダルでは絶対無理な途切れのない加速や、人間技じゃありえないシフトダウンはDSGならでは。
高級車には不向きなフィーリングかもしれないが、ツインクラッチの効率の良さやダイレクト感は、
コンパクトカーにこそふさわしいミッションだと思う。
国産車には広がる兆候が見えないツインクラッチ。
ここはVWと提携したスズキに期待したい。

